講義では、回折光学の理論について、カメラレンズ、ロータリーエンコーダ等の回折光学を使った様々な応用製品を例に挙げながら解説いただきました。講義中には、ホログラフィーシート、最新の高性能デジタルカメラ用レンズ、半導体露光装置などに組み込まれているエンコーダー用光学素子などの実際の応用製品を各自手にとって、その性能などを体験しました。

実験実習では、講義と連携した内容で２〜３名のグループに分かれて、回折した光を使った干渉計を、講師、TAに助言いただきながら組み立てを行い、フィードバック制御の電子回路によって回折格子のナノメートル精度の位置制御に挑戦しました。様々な外乱要因がある中で、各グループともに数ナノメートル程度の位置制御を達成し、その制御原理や精度について講師、TAと議論しました。

本実験実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、森 匠さん（東京大学大学院新領域創成科学研究科）、神田夏輝さん、宮下 顕さん（東京大学大学院工学系研究科）、３名の博士課程学生にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。