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 先端レーザー科学教育研究コンソーシアム(Consortium on Education and Research on Advanced Laser Science)は、東京大学を中心として2007年4月に発足した光科学分野の大学における人材教育を目的とした大学院教育プログラムです。

 現在、「光科学」分野は目覚しく発展しており、レーザー技術やナノフォトニクスに代表されるように、光科学研究の成果は人類社会の生活の豊富化に深く貢献してきました。日本では、基礎科学から産業分野に至るまで、その研究者層は厚く世界をリードしていると言っても過言ではありません。日本学術会議は光科学分野の重要性を認識し、第19期(平成17年度)に「新分野の創成に資する光科学研究の強化とその方策について」という声明を出しました。欧米・アジア諸国においても、先端技術の進歩を背景として光科学とその応用研究は目覚しい発展をつづけています。

 この潮流の中で、我が国がこれまで培ってきた実績を活かし、先端光科学分野において、国際的に活躍することのできる次世代を担う若手人材の育成に組織的に取り組むことが極めて重要な課題となっています。そのためには、若手人材が、現在の先端光科学の最前線において必要な知識と技術を系統的に学ぶことができる教育プログラムの構築が最重要課題であり、従来分散して行われてきた学部および大学院教育のカリキュラムをフロンティア研究と密接に連携させつつ、系統的に再構築をすることが必要です。

 本教育プログラムでは、日本の光科学分野のさらなる発展のために、次世代の先端光科学技術を支え発展させることのできる若手人材の育成を体系的に行います。

 本コンソーシアムで行う教育プログラムは以下の4つの特徴を持っています。
  • 理工連携教育事業
  • 大学間連携教育事業
  • 産学官連携教育事業
  • 国際教育事業

「理工連携」教育事業
 「先端レーザー科学教育研究コンソーシアム」は、文部科学省特別教育研究経費(教育改革)事業として、東京大学全学の合意のもとに平成19年4月より発足したものです。本事業では、大学院理学系研究科附属「超高速強光子場科学研究センター」が中心となり、大学院工学系研究科附属「量子相エレクトロニクス研究センター」、「総合研究機構レーザーアライアンス」が協力し、次世代の光科学研究を支え、国際的に活躍できる若手研究者の育成を目指します。

「大学間連携」教育事業
 本プログラムでは、東京大学学内のとどまらず、特徴ある光科学教育を行っている電気通信大学レーザー新世代研究センター(21世紀COEプログラム"コヒーレント光科学の展開 "、「魅力ある大学院教育」イニシアティブ  日本学術振興会)と、慶應義塾大学理工学研究科(21世紀COEプログラム"アクセス網高度化光・電子デバイス技術)が参加します。東京大学と電気通信大学、慶應義塾大学との「大学間連携」体制のもと、単位互換制度の下、教員・大学院生が本プログラムを通じて交流します。

「産学官」連携教育事業
 本プログラムでは、応用力・開発力のある人材を育成するために 光科学分野で世界をリードする先端企業各社(平成19年6月現在で11社)に参加いただき、企業にて最先端で活躍する研究者に、大学院講義、大学院学生の実験・実習の指導を御願いします。

「国際」教育事業
 本教育プログラムでは、国際的な視野を持ち、近い将来、大学・企業等の研究において世界をリードすることのできる若手人材の育成を目指します。そのため、国際スクール、国際学会等を通じて、国内外の大学院学生や若手研究者の交流を促進します。また、すでに進められている多国間研究協力事業である日本学術振興会・先端研究拠点事業「超高速強光子場科学」とも連携します。