講義では、ステンドグラスや切子の色付けなどで古くから人類には用いられてきた表面プラズモンについて、また、プラズモンを応用したナノフォトダイオードや光配線について解説いただきました。また、実習と関連して電磁場の送受信用アンテナについての解説と「はやぶさ」に搭載された最新のアンテナについてご紹介いただきました。
実験実習では、マイクロ波発振器の発振アンテナに電磁波の増強するためのアンテナ構造を取り付けて、局所電場、ならびに磁場の強度測定を行いました。アンテナの原理と電磁場照射による局所的な電場増強についての解説の後、2.45
GHzのマイクロ波発振器のホーンアンテナの前面に、各自設計してアルミホイルを切り抜いて作成した構造を貼りつけて、その局所電場、磁場をプローブを用いて測定しました。測定後には、全員で作成した構造と測定結果について考察と議論を行いました。
本実験実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の武村尚友さん、Wang
Yu さん、大和田成起さん(東京大学大学院理学系研究科)にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。
写真はこちらをご覧下さい。