講義では、まずレーザー加工装置の使われている産業について解説いただき、実際にどのようにレーザーが溶接やマーキングに使用されているのか、実例についてご紹介いただきました。次に、レーザーのパルス幅による材料とレーザーの相互作用の違い、熱・非熱加工について解説いただきました。最後に、加工機の活躍する生産・産業応用例について、溶接、マーカー、トリミング、液晶パネルの欠陥修復の様子などについて、映像を交えながら詳しくご紹介いただきました。
実験実習では、講義と関連して紫外レーザー加工機によるガラス、PET、ポリイミドの加工実習を行いました。2つのグループに分かれて、パワー条件を変化させながらそれぞれの材料にスクライブ加工を行い、顕微鏡で加工の仕上がりの様子を観測しました。計測した分光データや資料データなどを元に、レーザーパワーに対する加工深さの違いについて検討を行い、最後にそれぞれのグループより検討内容について発表、議論を行いました。
本実験実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の三浦
瞬さん、武村尚友さん(東京大学大学院理学系研究科)にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。
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