講義では、空間光変調器を理解する上で必要な光の波としての性質、波動光学とホイヘンスの原理、フラウンホーファー回折、収差について講義いただき、LCOS-SLMで最近よくつかわれる収差補正、ホログラフィー、ベッセルビームや光渦生成について紹介いただきました。また応用事例として、レーザー微細加工や医療応用における顕微イメージングの補償、収差補正について解説いただきました。
実験実習では、講義で解説いただいた空間光変調器LCOS-SLMを実際に使って、光の空間性質の計測と制御を行いました。レーザーダイオードの出力をLCOS-SLMに照射し、反射光をレンズで集光してカメラで観測する光学系を2班に分かれて組み立て、調整を行いました。LCOS-SLMに波面制御プログラムが出力するさまざまなパターンを印加して、どのように像や集光位置が変わるのか、カメラで得られた集光点の像を観測しました。さまざまなザイデル収差による像面の変化や、回折格子パターンによる回折、レンズ効果や光渦などを観測し、位相パターンと得られた結果について考察しました。
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