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7月8日(月)、株式会社ブイ・テクノロジー 水村通伸 先生による先端光科学講義I「光MEMSデバイスと画像処理の応用について」、ならびに、7月9日(火)〜7月11日(木)、水村 通伸 先生、滝本 政美 先生による先端光科学実験実習I「DMDによる映像表示および画像解析に関する実習」が開催されました。

講義では、半導体プロセスで製造される液晶ディスプレイと誘起ELディスプレイの構造や性能の違いについて概説いただきました。また、基本的な液晶ディスプレイの製造・検査過程に関して、実際の製造ラインの動画も合わせてご紹介いただいて、検査や製造で用いられる装置の特徴や仕組み、必要な性能などについて解説頂きました。これらの検査・製造装置において、製品の検査自動化に必須の技術である画像処理について、実例を上げてご説明頂きました。またプロジェクターで利用されるDMD(Digital Micro-mirror Device)構造と機構についても紹介いただき、画像処理との組み合わせによる検査装置への応用事例についてもご紹介頂きました。

実験実習では、DMDの構造と動作原理についての説明を受けた後に、実際に静止画ならびに動画の投影の様子を見ることで仕組みと人間の視覚機構について考察を行いました。また、DMDと画像処理技術を応用した共焦点顕微鏡を用いて、DMDで光の照射方法をを変えながら焦点の位置を変化させ資料の画像を多数取得し、画像処理技術を組み合わせることによって短時間で試料の表面形状についての情報を取得できることを体感しました。さらには画像処理技術の一つである画像相関が実際に利用されている場面について議論をし、顕微鏡でのレンズの倍率と焦点深度との関係について、実際に相関値をグラフ化することによって体験しました。

本実験実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の牧野兼三さん(東京大学大学院工学系研究科)にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。

写真はこちらをご覧下さい。