ホームページ
CORALについて
ニュース
過去のニュース
講義・実習
国際活動
リンク

11月18日(月)日亜化学工業株式会社の板東 完治 先生による先端光科学講義II「GaN系発光ダイオード(LED)の特性と応用」、ならびに、11月19日(火)〜11月21日(木)板東 完治 先生、八木 哲也 先生、寺西 秀貴 先生、藤岡 陽 先生、小野 正人 先生、宮入 洋 先生による先端光科学実験実習II「GaN系発光ダイオード(LED)の光学特性と実用例について」が開催されました。

講義では、固体発光素子としてのLEDの発展の歴史、ならびに化合物半導体の種類とその組み合わせによって様々なエネルギーのバンドギャップと、そのエネルギーに対応するLEDが実現していることについてご紹介いただきました。次に、LEDの詳細な構造と発光の原理、パッケージ化について解説いただきました。また、蛍光体と青色LEDを組み合わせた白色LEDによる照明の高いエネルギー効率から、ヘッドランプを含めた車載用照明、ディスプレイのバックライト、家庭用電球などへの様々な照明への応用と、応用に合わせた白色LEDパッケージングの設計についてご紹介いただきました。

実験実習では、講義と連携して白色LEDの特性とその特性を生かした応用について学ぶ実習実験を2グループに分かれて行いました。LEDがどのような特性を持っていて、どのような工程で製造されているのか学んだ後、実際のLEDを用いて、電流、熱、発光の時間応答特性などを体感しました。次に、青色LEDに各自選んだ蛍光塗料を溶かした樹脂を流し込んでどのような色が発現するのか体験しました。また、LEDを用いたディスプレイや電光掲示板、最新の照明器具など様々な照明としての応用方法について実習しました。また、自動車用ヘッドランプ照明に求められる放射、温度、スイッチ特性について、LEDと従来の照明との違いを、様々な計測を行いながら考察し、白色LEDを用いる優位性について実習しました。

本実験実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の安藤俊明さん(東京大学大学院理学系研究科)にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。

写真はこちらをご覧下さい。