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11月10日(月)、キヤノン株式会社 尾内敏彦 先生による先端光科学講義II「テラヘルツデバイスとその応用」、ならびに、11月11日(火)〜11月13日(木)、尾内敏彦 先生、ならびに佐藤崇広 先生による先端光科学実験実習II「テラヘルツイメージング」が開催されました。

講義では、テラヘルツ波の定義と最近のテラヘルツ波の応用を支える様々な光源、検出器の動作原理について、光伝導素子や共鳴トンネルダイオードなどを例に挙げて解説いただきました。また、分光計測システムの原理と計測例としてタンパク質や医薬品のスペクトルをご紹介いただき、テラヘルツ波の特性を活かしてどのような物質の計測が可能なのかご紹介いただきました。更なる応用事例として、微量な物質の計測を行うための光源と検出器が一体になった計測システムや産業において応用計測されている例についてご紹介いただきました。

実験実習では、講義と連携して、量子カスケードレーザー光源を用いて、テラヘルツ波の計測システムを用いて、様々な物質の吸収とイメージングを行いました。テラヘルツ光源と検出器の特性について理解した後に、紙やアクリル、ゼオノアといった樹脂がどのような透過特性をもっているのか、透過率を計測して吸収係数を評価しました。また、封筒の中に書いた文字や特殊な印刷物などをテラヘルツ波でイメージングを行い、どのように観測されるのか、その特性などについて理解しました。

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