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1月26日(月)古河電気工業株式会社 高坂繁弘 先生による先端光科学講義II「光ファイバとその応用技術」、ならびに、1月27日(火)〜1月29日(木)高坂繁弘先生、忠隈昌輝 先生による先端光科学実験実習II「光ファイバの基本測定と増幅・非線形応用」が開催されました。

講義では、通信技術を支える光ファイバーと周辺技術をご紹介いだいた後、光のファイバの種類、屈折率分布、製造方法による性質の違い、波長による吸収や分散の影響などを具体的な例、特徴などを挙げて詳しく解説いただきました。次に、光ファイバー通信を支える増幅技術として、Erドープされたファイバー増幅器(EDFA)、ラマン増幅、パラメトリック増幅の原理と特徴、応用事例をご紹介いただきました。

実験実習では、講義と連携して、光ファイバーの特性、増幅、パルス圧縮の3つのグループに分かれて、それぞれ実験を行いました。光ファイバーの融着接続、クリーブなどの方法について学んだ後、光ファイバーの伝搬特性をスペクトルアナライザによって計測しました。光ファイバーを曲げてカットオフなどの伝搬特性がどのように変化するかを、ファイバーの特性と合わせて理解しました。光ファイバーを用いた増幅器であるEDFAにおいて、波長可変光源より入力した光の増幅を行いました。入力波長や増幅ファイバーのゲインなど、条件を自分たちで考えながら、利得、飽和、ロスなどについて計測を行い、その結果について考察しました。パルス圧縮実験では、自己位相変調を誘起する光ファイバと、分散補償ファイバーを組み合わせて、自己相関波形とスペクトルの観測を行い、1ピコ秒程度の光パルスを200フェムト秒以下のパルスまで圧縮しました。

本実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の深堀信一さん(東京大学大学院理学系研究科)にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。

写真はこちらをご覧下さい。