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5月25日(月)、浜松ホトニクス株式会社 井上 卓 先生による先端光科学講義I「空間光変調器とその応用」、および5月26日(火)〜 28日(木)、井上 卓 先生、瀧口 優 先生による先端光科学実験実習II「空間光変調器を用いた光の空間的性質制御 」が開催されました。

講義では、空間光変調器によって位相変調される光を理解するため、波動光学の基礎と収差の表現、その応用事例について講義いただきました。ホイヘンスの原理やフラウンホーファー回折、レンズのフーリエ変換作用など波動光学について講義いただいたうえで、液晶空間光変調器について解説いただきました。波面制御技術として、収差補正やビーム形状制御、時空間光パルス波形制御などをご紹介いいただきました。また、アキシコン形状によるベッセルビームや光渦生成の様子、応用としてレーザー加工、眼底検査、光ピンセットによる1つのビームで複数のターゲットを補足する様子などについてご紹介いただきました。

実験実習では、講義と連携して、2グループに分かれて、位相変調型空間光変調器を用いた波面制御とその計測をおこなう実験系の組み立てをおこないました。講師の方とTAの指導の下、レーザーダイオードから出射されたレーザー光を、液晶型光変調器やレンズ、CCDカメラを設置して、CCDカメラで収差を小さくして観測する光学系を作成しました。液晶光変調器にフレネルレンズパターンやザイデル収差、光渦などのパターンを印加し、その結果あらわれるビーム形状の変化について観察を行い、考察しました。

本実験実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の齋藤貴宏 君(工学系研究科)、小林博文 君(理学系研究科)にTAとしてお手伝いいただきました。

写真はこちらをご覧下さい。