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6月15日(月)、シグマ光機株式会社 野崎喜敬 先生、多幡能徳 先生、北 和門 先生、小松重彦 先生による、先端光科学講義I「ハイテクを支えるものづくり」、ならびに、6月16日(火)〜18日(木) 多幡能徳 先生、北 和門 先生、小松重彦 先生による先端光科学実験実習I「@光学素子の取り扱い方及び製造に必要な基礎技術の実習,A光学応用システムの構築実習及び光学素子の評価」が開催されました。

講義では、光を用いた産業分野において、現在精密な調整機構部品などに応用されている光学関連製品について解説いただきました。光学素子について、研磨、洗浄、検査工程、その後の蒸着、最終仕上げ検査といった工程が行われる様子について、また製品仕様によってさまざまな違いがあることなど、動画を交えながらご紹介いただきました。同じ機能をもつステージが、さまざまな用途に合わせ、内部の部品や駆動機構が最適化され、製造段階でその機能を実現するため工夫されていることなどをご紹介いただきました。

実験実習では、光学素子の取り扱い方及び製造に必要な基礎技術と光学応用システムの構築実習及び光学素子の評価について実習を行いました。光学素子の取り扱い方及び製造に必要な基礎技術の実習では、光学素子の製造工程において行われる目視による傷、やけとホコリの見分け方、洗浄方法などを実際に体験し、実際研究で光学素子を扱う上での基礎的な注意点、作法について学びました。実際に光学基板の研磨、平坦精度を確認するニュートンリング観察を行い、素子の面精度などの意味、評価方法について理解しました。光学応用システムの構築実習及び光学素子の評価では、マイケルソン干渉計を実際に組み立てて、目視による波面評価を行いました。干渉計のフリンジ本数から波面の様子を評価する方法について学び、光学素子試料の表面形状によって、フリンジのあらわれ方が変化する様子や面精度から推測される光学素子表面形状について考察を行いました。実験では、干渉縞測定によって光の波長サイズ程度の計測ができる様子を体感しました。

本実習では、「先端光量子アライアンス」ならびに「東京大学工学系研究科附属光量子科学研究センター」にご支援いただき、博士課程学生の久米健大さん、武井良憲さん、増山雄太さん、本山央人さん(工学系研究科)にティーチングアシスタントとしてお手伝いいただきました。

写真はこちらをご覧下さい。