講義では、最近の医療や私たちの生活に大きく影響を与えるバイオイメージングと、顕微鏡、内視鏡にまつわる技術について講義いただきました。顕微鏡で得られる拡大された光学像、蛍光顕微鏡や3次元像を得る共焦点レーザ操作型顕微鏡、遺伝子工学によってつくられた蛍光タンパクによる生体活性分子の時空間観察法について解説いただきました。また、内視鏡を用いた人体内の顕微観察技術とがん化組織検出のための最近の光学技術についてご紹介いただきました。
実験実習では、蛍光染色した細胞試料を作成し、それぞれの試料片を蛍光顕微観察しました。細胞の染色法や蛍光タンパクを用いたイメージング、レーザ操作型顕微鏡について顕微鏡を構成する光学部品の特性と機能を学んだうえで、プロトコルに沿って各自3つの細胞内器官を染色しました。これら染色に用いた蛍光色素の特性に合った励起波長と蛍光観察用光学フィルタの組み合わせを検討した後、蛍光観察の励起光、観察光の波長の設定をして、各自で染色した試料の蛍光顕微画像の取得を行いました。