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2017年5月22日(月)、株式会社ニコン 菅谷綾子 先生による先端光科学講義I「光学産業の光学技術」、5月24日(水)、25日(木)、大内由美子 先生、菅谷綾子 先生、竹中修二 先生、鳥取潤一郎 先生、 水田正宏 先生による先端光科学実験実習I「レンズ設計・基礎から実践まで」を開催しました。

講義では、様々な「みる」光学製品を理解するうえで必要な幾何光学の基礎について講義いただきました。レンズによる結像や絞り、収差の影響について、また色収差を補正するための色消しレンズについて講義いただきました。また、インコヒーレント結像とコヒーレント結像の取り扱いの違いについて、波動光学を用いた結像評価について解説いただきました。最後に光学を最大限に活用した半導体露光装置による高解像なLSI製造など、実際に産業や研究の現場で広く使われている例をご紹介いただきました。

実験実習では、 講義で解説いただいた幾何光学における屈折、集光などを用いて光学設計を行いました。カメラレンズを扱ううえで必要な用語や結像について解説いただき、レンズ設計ソフトウエア上で1枚レンズの結像性能を確認しました。この時、収差を評価する横収差曲線や縦収差曲線、スポットダイアグラムや点像強度分布、MTFについて解説いただきました。色収差や縦横収差を補正しながら複数レンズを組み合わせたカメラレンズ設計を行い、最後に各自が設計したカメラレンズについて発表し、講評会を行いました。

本実験実習では、先端光科学アライアンス「APSA」、光量子科学研究センターのご支援により、工学系研究科物理工学専攻 河野信吾 さん、岡田将典 さんにティーチングアシスタントとしてご協力いただきました。

2017 May 22 〜 May 25 株式会社ニコン 講義・実験実習風景