講義では，光パルスの周波数（エネルギー）と時間分布との間にあるフーリエ共役の関係を応用した様々な分光法への応用について講義いただきました， 空間光変調器を用いた4f型パルス整形器によるレーザーパルスの周波数域の位相・振幅変調法を応用した時間波形整形法について， また蛍光たんぱくを導入した細胞の顕微観察における１パルスによる選択的蛍光励起法や超高速ストリークイメージング法など時間・周波数フーリエ分光計測法について解説いただきました．

実験実習では，講義と連携して4f波形整形器と周波数干渉計測法を用いた実習を行いました．2グループに分かれて，TAの指導のもとフェムト秒レーザー発振器の出力を使って4f光学系と周波数干渉計測系を組み立て調整しました． うまくゼロ分散でフーリエ面を生成したか確認のうえ，ガラスブロックを通したレーザーパルスによる正分散の様子や，フーリエ面を生成して空間光変調器を設置して位相マスクを印加しその結果がレーザーパルスの位相上に どのように現れるのか観測し，その結果について考察しました．


本実験実習では，先端光科学アライアンス「APSA」，工学系研究科附属光量子科学研究センターのご支援により，工学系研究科物理工学専攻の高梨真人 さんにティーチングアシスタントとしてご協力いただきました．